ポドラネア・ブリーセイ (ノウゼンカズラ科ポドラネア属)
①分布等:各地で稀に植栽。南アフリカ原産といわれるツル性半常緑樹。他樹などに巻きつき高さ約3mになる。
②分類:広葉樹(つる性)-複葉(図1)。
③葉は長さ 10~20cmの1回奇数羽状複葉で十字対生する。小葉は3~4対。小葉身は 長さ3~4cm、幅1.5~2.5cmの狭卵形~楕円形。側脈は4~5対。小葉の先端は長く伸びて鋭く尖り、基部は広い楔形~円形。葉縁は不揃いな粗いきょ歯があるか全縁。葉脈は表面で凹み裏面に隆起し、表面のシワが目立つ
④表面は淡緑色、裏面は帯白緑色で、両面とも無毛、裏面では葉脈が緑色に見える。葉軸と若い枝にはときに紫色を帯びる。枝は淡灰緑色で、明瞭な四角形。
⑤花期は10~12月。枝の先から垂れ下がる円錐花序に柴紅色の大きな花を上向きまたは横向きに多数つける。花冠は直径約4cmの扁平なロート状で、上部は5裂し平開する。各花被片には、濃深紅の肉太の3本の筋があり、周辺に細い筋があるのが特徴。
⑥類似種:ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属の「ノウゼンカズラ」、「アメリカノウゼンカズラ」に似るが、本種は[ノウゼンカズラ科」ではあるが、属は「ポドラネア」属であり。葉が極めて小さく、きょ歯が不規則な低いきょ歯であるか全縁であり、花は柴紅色であること、ロート形の花被が扁平である点で容易に区別できる。
⑦名前の由来:学名の「podoranea brycei」をそのままつかった。
葉表 葉裏
葉表拡大 葉表拡大2
葉裏拡大
近影
近影2  
 
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