モミ(螺旋葉)	ウラジロモミ(螺旋葉)	ツガ	コメツガ
	マツ科モミ属	マツ科モミ属	マツ科ツガ属	マツ科ツガ属
葉と 枝
	①分布等：本州、四国、九州 の海岸近くの丘陵からブナ帯上部まで生育する常緑針葉高木。雌雄同株。日本固有種。 高さ30～40ｍになる。 ②分類：針葉樹-針状・線状・広線状葉-互生-左右2列に葉が着く-葉先が凹むか２裂する（図36）。 ②分類：針葉樹-針状・線状・広線状葉-互生-螺旋状かかまぼこ型に付く-葉先が凹むか２裂する（図38） ③葉は互生する。	①分布等：本州（福島県南部から紀伊半島）のブナ林域から上部に自生する常緑高木。雌雄同株。日本固有種。 高さ30～40ｍになる。 ②分類：針葉樹-針状・線状・広線状葉-互生-左右2列に葉が着く-葉先が凹むか２裂する（図36）。 ②分類：針葉樹-針状・線状・広線状葉-互生-螺旋状かかまぼこ型に付く-葉先が凹むか２裂する（図38）。 ③葉は互生する。	①分布等：本州（福島県以西）、四国、九州（屋久島まで）の山地の尾根筋などに自生する常緑針葉高木。雌雄同株。 高さ30～35ｍになる。 ②分類：針葉樹-針状・線状・広線状葉-互生-左右2列に葉が着く-葉先が凹むか２裂する（図36）。 ③葉は互生する。	①分布等：本州（中部地方以北、紀伊半島）の亜高山帯の岩尾根などに自生する常緑高木。雌雄同株。日本固有種。 高さ25～30mになる。 ②分類：針葉樹-針状・線状・広線状葉-互生-左右2列に葉が着く-葉先が凹むか２裂する（図36）。 ③葉は互生する。
枝表
	③葉身は 長さ 2～3cm、幅 0.2～0.35cmの扁平な線形。 上部の枝や光が充分当る枝では螺旋状につき（図３8）、若い樹や光が充分当らない枝では2列に並んでつく（図３６）。	③葉身は 長さ 1.5～2.5cm、幅 0.2～0.3cm の扁平な線形。 上部の枝や充分日の当る枝では螺旋状につき（図３8）、若い樹や光が充分当らない枝では2列に並んでつく（図３６）。	③葉身は 長さ 1～2cm、幅 0.2～0.3cmの扁平な線形。 葉は小枝の左右に2列に並んで、葉柄に対しほぼ直角に開く。	③葉身は 長さ 0.4～1.5cm、幅 約0.15cmの扁平な線形。 葉は小枝の左右に2列に並んで、葉柄に対しほぼ直角に開く。
枝表 拡大
	④葉は硬く、表面は濃緑色。 ⑤葉の先端は２裂して鋭く尖り、触ると痛い。老木の枝は先端はわずかに凹む程度。	④葉の表面は濃緑色。 ⑤先端は若木では小さく２裂し嘴状に尖るが、よく見ないと気づかないほどである。老木の枝では凹型か円形。	④葉の表面はやや黄色がかった緑色。 ⑤葉の先端は円く中央がやや凹む。	④葉の表面は濃緑色で無毛。 ⑤葉の先端はやや凹むか円形。
枝
	⑥裏面は淡緑色で、2本の白い気孔帯が目立つ。 ⑦葉の基部は枝につくところが吸盤状に盛り上がる。（モミ属の特徴。） ⑧若い枝は灰褐色で濃褐色の短毛が密生する。	⑥裏面は淡緑色で幅の広い白色の気孔帯が2本ある。 ⑦葉の基部は枝につくところが吸盤状に盛り上がる。（モミ属の特徴。） ⑧若い枝は明るい黄褐色で線状の深い溝があり無毛。	⑥葉の裏面は淡緑色で、主脈の両側に粉白色の気孔帯がある。 ⑦葉柄の付け根の枝には、「葉枕」（ツガ属の特徴。）という膨らみがあり、葉は葉柄に対しほぼ直角に開く。 ⑧若い枝は淡黄褐色で光沢があり無毛。	⑥葉の裏面は淡緑色で、主脈の両側に粉白色の気孔帯がある。 ⑦葉柄の付け根の枝には、「葉枕」（ツガ属の特徴。）という膨らみがあり、葉は葉柄に対しほぼ直角に開く。 ⑧若い枝はは黄褐色の短毛が密生する。
【見分け方のポイント】 モミ・ウラジロモミ・ツガ・コメツガは、いずれも、マツ科に属し、葉が扁平な線状で、葉の先端が多少とも凹むか２裂する、葉裏には2本白い気孔線があるなど、よく似ているが、次の点で見分けることができる。 ★モミ：①モミ属に属し、葉が吸盤状に枝につく、②葉身は長さ 2～3cmの扁平な線形、③葉の先端は２裂して鋭く尖り、触ると痛いが、老木の枝は先端はわずかに凹む程度、④若い枝は灰褐色で濃褐色の短毛が密生する。 ★ウラジロモミ：①モミ属に属し、葉が吸盤状に枝につく、②葉身は長さ1.5～2.5ｃmの扁平な線形、③葉の先端は若木では小さく２裂し嘴状に尖るが、よく見ないと気づかないほどであり、老木の枝では凹型か円形、④若い枝は明るい黄褐色で無毛、線状の深い溝がある。 ★ツガ：①ツガ属に属、葉は枝に沿って隆起している葉枕につく 、②葉身は長さ 1～2cmの扁平な線形、③葉の先端は円く中央がやや凹む、④若い枝は淡黄褐色で光沢があり無毛。 ★コメツガ：①ツガ属に属、葉は枝に沿って隆起している葉枕につく、②葉身は長さ 0.4～1.5ｃmの扁平な線形、③葉の先端はやや凹むか円形、④若い枝はは黄褐色の短毛が密生する。