ガマズミ - コバノガマズミ - ミヤマガマズミ      - オオミヤマガマズミ - オトコヨウゾメ
  ガマズミ コバノガマズミ ミヤマガマズミ オオミヤマガマズミ
ガマズミ科ガマズミ属 ガマズミ科ガマズミ属 ガマズミ科ガマズミ属 ガマズミ科ガマズミ属
葉と
①分布:北海道(南部)、本州、四国、九州 の山地に自生する落葉低木。日本固有種。
高さ3~5mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-対生-きょ歯あり-側脈は葉縁に達する-落緑性(図17)。
③葉は対生する。
①分布:本州(福島県以西)、四国、九州 の山地に自生する落葉低木。日本固有種。
高さ2~4mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-対生-きょ歯あり-側脈は葉縁に達する-落緑性(図17)。
③葉は対生する。
①分布:北海道、本州、四国、九州の山地に自生する落葉低木。

。高さ2~4mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-対生-きょ歯あり-側脈は葉縁に達する-落緑性(図17)。
③葉は対生する。
①分布:北海道、本州、四国、九州の山地に自生する落葉低木。

高さ3~4mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-対生-きょ歯あり-側脈は葉縁に達する-落葉性(図17)。
③葉は対生する。
葉表
④葉は、葉身の長さ 5~14cm、幅 3~13cmの卵形~倒卵形~円形。先端は急に細まって鋭く尖り、基部は円形。
全体に三角状の粗いきょ歯がある
⑥葉柄は1~2.5cm。
⑦葉の表面は濃緑色で、星状毛と短い粗毛が生え、特に葉脈上に多くざらつく
④葉は、葉身の長さ 4~10cm、幅2~4cmの倒卵状楕円形~卵状楕円形。先端は尖り、基部は狭い楔形~円形。
⑤全体に粗く鋭いきょ歯がある。
⑥葉柄は0.2~0.6cm。
⑦葉の表面は緑色で、短毛と2~4本が束になった長毛と星状毛が生え特に葉脈上に多く、触るとビロードの感触がある。
④葉身は 長さ 6~14cm、幅 4~9cmの倒卵状円形~広倒卵形。先端は急に細くなって尖り、基部は広い楔形~切形。
⑤全体に浅い三角状のきょ歯がある。
⑥葉柄は1~2.5cm。
⑦葉は表面は、緑色でほとんど無毛か長い毛を散生する。
④葉身は、長さ 6~14cm、幅 4~9cmの広卵形。先端は急に細まり尾状に伸びて鋭く尖り、基部は楔形。
⑤葉全体に30対以上の粗いきょ歯がある。

⑥葉柄は1cm以上。
⑦葉の表面は、緑色で、表面全体に短毛と星状毛が密生し触るとざらつく。
 
先端は急に細まって鋭く尖り 先端は尖る ④先端は急に細くなって尾状に尖る ④先端は急に細まり尾状に伸びて鋭く尖る
葉裏
⑧裏面は淡白緑色。 ⑧裏面は帯白緑色。 ⑧葉裏は淡緑色。 ⑧裏面は淡緑色。
葉裏
拡大
①基部の少し上から3~5本の掌状脈がでる。

星状毛と短い粗毛が生え、とくに脈上に多い。裏面には全面に細かい腺点があり、基部付近には大きい腺点が2~3個ある。
③葉柄には粗毛が密生する。



④若い枝は灰緑色でかたい開出毛があり、ときに星状毛が混じる。
①基部の少し上から3~5本の掌状脈がでる。

星状毛が全面に密生し主脈上には長い絹毛がある。裏面には全面に細かい腺点があり、基部付近には大きい腺点が2~3個ある。
③葉柄には短毛と星状毛が密生し長い絹毛が混じる。付け根に1対の針状の托葉がある場合が多い。
④若い枝は、褐色、時に黄褐色で星状毛が密生し長毛が混じり、4稜がある。
①基部からやや不明瞭であるが3~5本の掌状脈がでる。
②脈に沿って斜め上に伸びる長い毛があり、脈腋には淡褐色の毛がかたまる。裏面全体にやや不明瞭な腺点が見られる。

③葉柄は赤みを帯びることが多く、白く長い絹毛が散生する


④若い枝は、紫褐色で長い星状毛と腺毛がある。古くなると灰黒色となり皮目を散生する。
①基部からやや不明瞭であるが3~5本の掌状脈がでる。
脈上に長い絹毛が多い

最下部の側脈が葉縁に向けて多数分岐
する。


③葉柄は、赤みを帯びることが多く絹毛がある。
【見分け方のポイント】
ガマズミ・コバノガマズミ・ミヤマガマズミ・オオミヤマガマズミは、いずれもレンプクソウ科ガマズミ属に属し、①対生であること、②きょ歯が全体にあり、③側脈が葉縁に達するなどの点でよく似ているが、以下の点で見分ける。
ガマズミ:①葉は、葉身の長さ 5~14cm、幅 3~13cmの卵形~倒卵形~円形、②先端は急に細まって鋭く尖り、基部は円形、③表裏両面に星状毛と短い粗毛がり、触るとザラつく、裏面基部付近には大きい腺点が2~3個ある、④先端は急に細まって鋭く尖る、⑤葉柄は1~2.5cmで粗毛が密生する、⑥若い枝は灰緑色でかたい開出毛があり、ときに星状毛が混じる、⑦、⑧、⑨
コバノガマズミ:①葉は、葉身の長さ 4~10cm、幅2~4cmの倒卵状楕円形~卵状楕円形、②先端は尖り、基部は狭い楔形~円形、③表裏両面に星状毛と長毛があり、触るとビロードの感触がある、④先端は鈍く尖る、⑤葉柄は0.2~0.6cmと極めて短く短毛と星状毛が密生し長い絹毛が混じる。付け根に1対の針状の托葉がある場合が多い、⑥若い枝は、褐色、時に黄褐色で星状毛が密生し長毛が混じり、4稜がある。、⑦、⑧、⑨
ミヤマガマズミ:①葉身は 長さ 6~14cm、幅 4~9cmの倒卵状円形~広倒卵形、②先端は急に細くなって尖り、基部は広い楔形~切形、③表面は無毛、裏面は脈に沿って斜め上に伸びる長い毛があり、脈腋には淡褐色の毛がかたまる、④先端は急に細くなって尖る、⑤葉柄は1~2.5cmで、白く長い絹毛が散生し赤みを帯びることが多い、⑥、⑦、⑧、⑨
オオミヤマガマズミ:①葉身は、長さ 6~14cm、幅 4~9cmの広卵形、②先端は急に細まり尾状に伸びて鋭く尖り、基部は楔形、③裏面は、脈上に長い絹毛が多い、④先端は急に細まり尾状に伸びて鋭く尖る、⑤葉柄は1cm以上で、絹毛があり赤みを帯びることが多い、⑥葉縁には30対以上の粗いきょ歯がある、⑦最下部の側脈が葉縁に向けて多数分岐する。

【見分け方のポイント要約】
ガマズミは、葉の先端は短く尖り、葉の両面に毛があり葉柄・若い枝にも短い粗毛や星状毛が目だって多くザラつく、葉柄が赤みを帯びず、裏面基部付近には大きい腺点が2~3個ある。
コバノガマズミは、葉柄が約0.5cm以下と特に短く(他の3種の葉柄は約1cm以上ある)、普通には線形の托葉があり、若い枝は4稜があり、葉の両面に星状毛が密生し触るとビロードの感触がある。
ミヤマガマズミは、葉の裏面の葉脈上や葉柄に斜め上に伸びる長い絹毛があり、葉の先端が尾状に伸びて鋭く尖り、葉の表面が無毛で、脈腋には淡褐色の毛のかたまりがある。
オオミヤマガマズミは、きょ歯の数が片側約30と多く、葉の先端が尾状に長く伸びて鋭く尖り、葉の表面がざらつき、最下部の側脈が葉縁に向けて多数分岐する 。

:上記以外のガマズミ属の類似種として、コバノガマズミに似て葉柄が0.3~0.8cmと短い「オトコヨウゾメ」があるが、これは、葉を傷つけたり押し葉にすると黒変するという他のガマズミ類には見られない特徴があるので、見分けるのは容易である。また、コバノガマズミは葉柄に短毛と星状毛が密生するが、オトコヨウゾメはほとんど無毛である点でも確認できる。
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