ヒノキ | サワラ | ネズコ | アスナロ | |
ヒノキ科ヒノキ属 | ヒノキ科ヒノキ属 | ヒノキ科ネズコ属 | ヒノキ科アスナロ属 | |
葉と枝 | ||||
①本州(福島県以西)、四国、九州 の山地に自生する常緑高木。日本固有種。枝は羽状に互生し枝全体として扁平である。 ②針葉樹-鱗状葉(図39)。 ③葉は、鱗状で交互に対生する十字対生。 |
①本州(岩手県中部以南)、四国、九州 の山地の上部から亜高山帯の沢筋に自生する常緑高木。日本固有種。枝は羽状に互生し枝全体として扁平である。枝は、細く水平にでて、先端は少し上を向き、ヒノキほど密生してでない。 ②針葉樹-鱗状葉(図39)。 ③葉は、鱗状で交互に対生する十字対生。 |
①本州(秋田県~中部地方)、四国 の山地の上部から亜高山帯に自生する常緑針葉樹。日本固有種。枝は羽状に互生し枝全体として扁平である。 ②針葉樹-鱗状葉(図39)。 ③葉は、鱗状で交互に対生する十字対生。 |
①本州(福島県以西)、四国、九州 の山地に自生する常緑高木。日本固有種。枝は羽状に互生し枝全体として扁平である。 ②針葉樹-鱗状葉(図39)。 ③葉は、鱗状で交互に対生する十字対生。 |
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葉表 拡大 |
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④表裏面の葉は、長さ約1.5mm短い広卵形で葉先はまるい。左右の葉は、長さ約3mmと大きく、鎌状の船形で基部は枝に沿って、上部はやや離れて付き、先は鈍く尖る。表面は濃緑色で光沢がある。 | ④表裏面の葉は、長さ約3mmの菱形で葉先は鋭く尖る。左右の葉は、長さ約3mmの舟形で多くは反り返り先端は鋭く尖る。葉の表面は緑色。 | ④葉は厚質で、表裏面、左右面の葉とも枝に密着して付き、長さ 2~4mmの三角形または舟形。葉先は円い。葉の表面は濃緑色で光沢があり腺点がある。 | ④葉は、厚質で大きく、長さ 5~6mm。表裏の葉は舌形または菱形で先端は円い。左右の葉は舟形で上部は枝から斜めに離れる。葉の表面は濃緑色で光沢があり腺点がある。 | |
葉裏 拡大 |
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④裏面は淡緑色で、葉と葉が接するところにある白色の気孔帯がY字型に見える。 | 裏面は淡緑色でX字形または蝶形の白色の気孔帯がある。 |
裏面は淡緑色で緑白色の気孔帯があるがあまり目立たない。 |
裏面は淡緑色で大きい粉白色の気孔帯が目立つ。 |
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【見分け方のポイント】 ヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロは、いずれもヒノキ科に属し、枝は羽状に互生し枝全体として扁平であるり、葉は鱗状で交互に対生する十字対生という点でよく似ているが、下記により見分けることができる。 ★ヒノキ:①鱗状葉の先は尖らない、②葉裏の気孔帯はY字型で目立つ。 ★サワラ:①鱗状葉の先は尖る、②葉裏の気孔帯がX字形または蝶形で目立つ。 ★ネズコ:①鱗状葉は枝に密着して付く、②葉裏の気孔帯が目立たない。 ★アスナロ:①鱗状葉は他の3種の倍くらい大きくて、厚く、表裏の葉は舌形または菱形で先端は円い、②葉裏の気孔帯は粉白色で大きく目立つ。 ※:もっとも簡単には、葉裏の気孔帯の形だけで見分けることができる。 |