ヤマブドウ - エビヅル         - サンカクヅル - アマヅル
  ヤマブドウ エビヅル サンカクヅル アマヅル
ブドウ科ブドウ属 ブドウ科ブドウ属 ブドウ科ブドウ属 ブドウ科ブドウ属
葉と
①分布等:北海道、本州、四国 の山地に自生するつる性の落葉樹。林縁や沢沿いに多く、巻きひげを出して絡みつき高木にも登る。樹皮は濃褐色で、縦に薄く剥がれる。
②分類:広葉樹(つる類)-単葉-互生-きょ歯あり(図4)。
③葉は互生。
⑫巻きひげは葉に対生してつき、2節続けてでると、1節休むのが特徴(ブドウ属共通の特徴)。
①分布等:本州、四国、九州、沖縄 の山地に自生するツル性の落葉樹。雌雄異株。



②分類:広葉樹(つる性)-単葉-互生-きょ歯あり(図4)。
③葉は互生。
⑫巻きひげは葉に対生してつき、2節続けてでると、1節休むのが特徴(ブドウ属共通の特徴)
①分布等:本州、四国、九州 の山地の林縁に自生するツル性の落葉樹。雌雄異株。



②分類:広葉樹(つる性)-単葉-互生-きょ歯あり(図4)。
③葉は互生。
⑫巻きひげは葉に対生してつき、2節続けてでると、1節休むのが特徴(ブドウ属共通の特徴)
①分布等:本州(東海地方以西)、四国、九州の山地に自生するつる性落葉樹。日本固有種。雌雄異株。


②分類:広葉樹(つる類)-単葉-互生-きょ歯あり(図4)。
③葉は互生。
⑫巻きひげは葉に対生してつき、2節続けてでると、1節休むのが特徴(ブドウ属共通の特徴)。
葉表
④葉身は、長さ10~30cm、幅 10~25cmの大きな5角状心円形

⑤葉柄は 長さ 5~10cm。

⑥普通 3~5浅裂し、各裂片は3角形で、
⑦葉の先端は鋭く尖り、基部は深い心臓形。基部から5本の掌状脈がでる。


⑧縁には不整の浅い尖ったきょ歯がある。葉脈は表面で凹み裏面に隆起し、表面のシワが目立つ
⑨葉質はやや厚く、表面は緑色で、無毛か少し毛があり、
④葉身は 長さ・幅とも 5~8cmの卵形~五角形


⑤葉柄は 2.5~8cm。葉柄は赤褐色で褐色の綿毛が密生する
⑥通常は3~5裂するが、切れ込みのほとんどないものもあり、変化が大きい。
⑦先端は鈍く尖がり、基部は深い心臓形で5本の掌状脈がでる。

⑧縁には浅い鈍きょ歯がある。葉脈は表面で凹み裏面に隆起し、表面のシワが目立つ
⑨表面は濃緑色で葉脈上にははじめクモ毛があるが、のち無毛。
④葉身は 長さ 4~13cm、幅 3~8cmの三角状卵形


⑤葉柄は2~5cm。葉柄は淡紅色を帯びる。側脈は5~7対。




⑦先端は鋭く尖り、基部は切形または浅い心臓形。若い株の葉は時々深い切れこみがでる。
⑧葉縁には歯牙状の粗いきょ歯がある


⑨葉質は薄く、表面は緑色で無毛。
④葉身は 長さ4~7cm、幅 3~7cmの三角状卵形で、ときに浅く3裂する。幼木では3~5浅・深裂する。
⑤葉柄は長さ1.5~4cm。側脈は3~5対。





先端は短く伸びて鋭く尖り、基部は心臓形または切形。

⑧葉縁には先が小突起になる低い波状のきょ歯がある。

葉は厚い。葉の表面は濃緑色で主脈上に短毛があり、
葉裏
裏面は茶褐色で全面にクモ毛が密生する。 裏面は淡褐色または白色のクモ毛で全面おおわれる 裏面は淡緑色でときに紫赤色を帯び、葉脈上に硬い短毛が生え、脈腋には縮れた軟毛がある。 裏面は緑色ではじめ脈上および脈腋に赤褐色のクモ毛があが、のち脈上にのみ残る。両面とも光沢がある
葉表拡大
⑦葉の先端は鋭く尖り縁には不整の浅い尖ったきょ歯がある。 ⑦先端は鈍く尖がり縁には浅い鈍きょ歯がある。 ⑦先端は鋭く尖り縁には凹波状の浅く小さい歯牙がある。 ⑦先端は短く伸びて鋭く尖り、縁には先が小突起になる低い波状のきょ歯がある。
葉裏
拡大
裏面は茶褐色で全面にクモ毛が密生する。 裏面は淡褐色または白色のクモ毛で全面おおわれる 裏面は淡緑色でときに紫赤色を帯び、葉脈上に硬い短毛が生え、脈腋には縮れた軟毛がある。 裏面は緑色ではじめ脈上および脈腋に赤褐色のクモ毛があが、のち脈上にのみ残る。両面とも光沢がある
若い枝
⑪若い枝は褐色~帯赤褐色で、太く、角張り、縦の線が走る。長い軟毛やクモ毛が散生する。 若い枝は淡褐色で細く白いクモ毛がある。 若い枝は褐色で細く無毛、縦に線条がある、 若い枝は淡赤褐色で細くて丸く、節がやや膨ふくらむ
【見分け方のポイント】
ヤマブドウ、エビヅル、サンカクヅル、アマヅルは、ブドウ科ブドウ属に属し、巻きひげは葉に対生してつき、2節続けてでると、1節休むのが特徴(ブドウ属共通の特徴)など、互いによく似ているが、次の特徴により見分ける。
ヤマブドウ:①葉身が、長さ10~30cmの大きな5角状心円形で、他の3種より2倍ほど大きい、②葉は普通 3~5浅裂する、③裂片の先端は鋭く尖る、④縁には不整の浅い尖ったきょ歯がある、⑤葉裏は茶褐色で全面にクモ毛が密生する、⑥若い枝は褐色~帯赤褐色で、太く、角張り、縦の線が走る
エビヅル:①葉身は 長さ・幅とも 5~8cmの卵形~五角形、②葉は通常は3~5裂する(切れ込みのほとんどないものもあ変異が大きい)、③裂片の先端は鈍く尖がる、④縁には浅い鈍きょ歯がある、⑤葉裏は淡褐色または白色のクモ毛で全面おおわれる、⑥若い枝は淡褐色で細く白いクモ毛がある。
サンカクヅル:①葉身は長さ 4~13cm、幅 3~8cmの三角状卵形、②葉は分裂しない(ときに3浅裂)、③先端は鋭く尖る、④縁には凹波状の浅く小さい歯牙がある、⑤裏面は淡緑色でときに紫赤色を帯び、葉脈上に硬い短毛が生え、脈腋には縮れた軟毛がある、⑥若い枝は褐色で細く無毛、縦に線条がある、⑦側脈はは5~7対。
アマヅル:①葉身は 長さ 4~13cm、幅 3~8cmの三角状卵形、②葉は分裂しない(ときに3浅裂)、③先端は短く伸びて鋭く尖る、④縁には先が小突起になる低い波状のきょ歯がある、⑤裏面は緑色ではじめ脈上および脈腋に赤褐色のクモ毛があが、のち脈上にのみ残る。両面とも光沢がある。⑥若い枝は淡赤褐色で細くて丸く、節がやや膨ふくらむ、⑦側脈はは3~5対。
【見分け方のポイント要約】
ヤマブドウ:ひときわ大きい五角形の葉で、枝は太く、葉裏は無クモ毛が密生する。他のエビヅル、サンカクヅル、アマヅルは、ヤマブドウの半分ほどのほぼ同じ大きさの葉で、枝も細い。
エビヅル:葉が卵形~5角形で、先端は鈍く尖ることで、残りの2種と区別できるが、葉裏は淡褐色または白色のクモ毛で全面おおわれ、若い枝は淡褐色、若い枝は淡褐色で細く白いクモ毛があることで確認する。
サンカクヅルとアマヅル:どちらも葉が三角状卵形であるが、次により見分ける。
①アマヅルは葉の両面に光沢があるが、サンカクヅルは裏面に光沢はない、②きょ歯はアマヅルは波状であるが、サンカクヅルは歯牙状、③若い枝はアマヅルは節がややふくらむが、サンカクヅルはふくらまない、④側脈はサンカクヅルの方が多い。 
inserted by FC2 system